営業時間 9:00–12:00/15:00–19:00(最終受付 18:00)。営業時間外はWEB・LINE・メールで仮予約を承ります(通常は当日または翌営業日内に返信)。
モニター募集・研究協力プログラム

認知症予防・精神的不調・コロナ後遺症へ
「三焦鍼法(さんしょうしんぽう)」の可能性

プログラムは、ご自身の症状緩和の可能性を広げるだけでなく、認知症をはじめとする高齢期の疾患、精神面の不調、コロナ後遺症等に関する研究・臨床知見の蓄積に寄与し、将来の患者支援にもつながる社会的意義の高い活動です。

募集要項・料金を見る
三焦鍼法のイメージ・鍼灸施術の様子

三焦鍼法とは

三焦鍼法というのは、天津中医薬大学の韓景献教授が、自身の臨床経験から老化の原因は三焦の気化失調である(『“三焦気化失常ー衰老”相関論』)という説を打ち立て、その論に基づいて『益気調血、扶本培元(気を補い血を調え、根本を培う)鍼法』を開発したものです。

 本来はアルツハイマー病と血管性認知症の治療から始まり、「三焦気化失常」によるパーキンソン病、パーキンソン症候群、多系統萎縮症、PSP(進行性核上性麻痺)、脊髄小脳変性症などの神経変性疾患、更年期症状、不眠症などの多彩な疾患にも効果を得ることができ、現在では精神疾患、コロナ後遺症の倦怠感や気分障害などへの効果も報告されています。

施術の特徴

上・中・下三焦(体の代謝・循環機能)を疏通させ、気の巡りと臓腑のはたらきを総合的に整え、自然治癒力の発揮を後押しすることで、症状の緩和や生活の質(QOL)の向上を目指します。

  • 基本配穴:外関、血海、足三里、気海、中脘、膻中の6穴(左右計9鍼)を決められた手順で捻転刺激、上中下三焦を疏通し、脾胃を調節する、「気」を重視したものとなっています。  
  • 追加配穴:症状に応じて調整(肝陽亢進には太衝、髄海不足には絶骨(懸鐘)、痰湿内阻には豊隆、血鬱には膈兪、内熱熾盛には内庭、府気不通には天枢、腎気不足には関元など)
  • 方法論的利点:配穴が一定のため経過比較が行いやすく、臨床知見の蓄積に適しています。


また、天津中医薬大学系では、通常補瀉手法において刺激量という概念で、独自の補瀉手法を用いておりますが、当院で通常施術において三焦鍼法を使う場合、効果や経過によっては、当院で通常用いている補瀉手法を適用する場合があります。予めご了承ください。

なぜ今、三焦鍼法か

2025年には国内の認知症当事者が約750万人に達するとされ、予防・ケア体制の整備が急務です。新規治療薬への期待の一方で、費用や副作用などの課題もあります。
鍼灸は身近で継続しやすい補完的ケアとして、地域の予防支援や症状緩和の一助となり得ます。当院は本法の臨床運用とデータ蓄積に取り組み、将来的な知見共有と地域ケアに貢献します。
【中医学的アプローチ】 中医学の立場では、経穴・経絡刺激により「気血の巡り」と「臓腑バランス」を整えることを重視しています。
【現代医学的視点】 現代的視点では、認知・感情・自律神経と関係が深い「大脳辺縁系(海馬・扁桃体・視床・視床下部)」や神経回路の機能不均衡に対し、末梢入力を介した調整作用が示唆されています(臨床報告等)。
初期数回で気分の安定感や睡眠の質の変化を自覚するケースも報告されていますが、効果の現れ方には個人差があります。

本プログラムの社会的意義

本取り組みは、施術経過の記録を通じてQOL向上に関する臨床知見の蓄積に寄与します。
ご参加はご自身の症状緩和の可能性を広げるだけでなく、将来の患者支援や地域ケア体制の整備に資する高い社会的意義があります。

参考・出典
認知症専門鍼灸師佐川聖子編著『脳を整える10分ケア』徳間書店
川並汪一 編著『鍼灸ルネサンス』(国書刊行会, 2022)ほか、臨床報告・映像資料 等

三焦鍼法に関する当院の見解と方針

三焦鍼法の適応と「万能ではない」点について(クリックで閉じる)

 三焦鍼法は、『益気調血、扶本培元』という観点に基づいた最小限の配穴であるため、中医学初心者から初級の鍼灸師の方でも使いやすく、確り取穴・得気できれば推拿(手技療法)への応用も利く優れた手法です。

 しかし、これは「三焦気化失常」という証(体質)に合致する場合に著効を示すものであり、決して「万能」ではありません。 実際、三焦鍼法とその追加配穴だけでは足りない状況も存在しているす。

【当院のモニター方針】
 基本は三焦鍼法のモニターでは認知症、精神疾患、コロナ後遺症を基本に募集を行い、その他疾患においても三焦鍼法が適応である、と判断した場合は、三焦鍼法のモニターを勧めさせていただく場合がありますが、逆に応募された方であっても、三焦鍼法が適応でない場合は、通常の施術を提案させていただく場合があります。予めご了承ください。

Research Participation

三焦鍼法モニター募集のご案内

一般社団法人老人病研究会の活動に応じて、当院でも三焦鍼法モニター募集を始めました。本活動に準じ、施術経過を記録して
QOL向上に関するデータを収集する取り組みです。

募集概要・参加条件

募集対象
  • 認知症・認知機能低下の予防やサポートを希望される方
  • 精神面の不調(不安・不眠・意欲低下)がある方
  • コロナ後遺症の不調(倦怠感・ブレインフォグ等)がある方
参加条件(必須)
  • 全12回の通院が可能であること(連続データの取得が必要なため)。
  • 初回および経過時に、自己評価や簡易スコア等の記録・アンケートにご協力いただけること。
  • 重い症状の方は、ご家族・付き添いの同伴および連絡対応が可能であること。

モニター特別料金(税込)

経過記録にご協力いただくモニター謝礼として適用される価格です。

初回5,000円
(初診料+カード代込)
2回目以降3,000円
12回合計38,000円

施術法

三焦鍼法(決められた手順・経穴構成に基づく)

所要時間

1回30〜40分+前後説明

通院ペース(選択制)

①週1回(約3カ月) / ②週2回(約6週間) / ③週3回(約4週間)
※上記以外のペースをご希望の場合はご相談ください。

キャンセルポリシー・注意事項

キャンセル規定

  • 前日18:00まで:無料
  • 当日(お客様都合):3,000円(1週間以内にお支払い)
  • 無断(連絡不能・10分以上の遅刻):施術料全額(1週間以内)

※台風・地震・感染症・怪我・事故等のやむを得ない事情は除外します。

その他・返金規定

  • 遅刻の場合:後の予約状況により施術時間が短縮となる場合があります(料金は予約通り申し受けます)。
  • 返金不可:モニターの有効性は「連続12回のデータ」が前提です。やむを得ず継続を断念される場合でも、既にお支払い頂いた料金の返金はできません。

モニターに関するよくある質問

モニター参加は研究にどう役立ちますか?
A. 経時的な症状推移や体感の記録が、実地臨床の知見蓄積につながり、今後の支援方法の検討に活かされます(データは匿名化・統計化して扱います)。
痛みや副作用は?
A. 刺入時のチクッや“響き”を感じることがありますが、強度は体質に合わせて調整します。まれに貧血様の反応や一過性の発熱・痒みが見られる場合があります。
仕事や家事と両立できますか?
A. 週1〜3回からペース選択が可能です。ご事情に応じてご相談ください。施術時間は1回30〜40分程度です。
Q. 途中でやめることはできますか?
A. 可能です。ただし、モニターとしてのデータ有効性の観点から推奨はしておりません。また、途中中止の場合でも返金はできませんので予めご了承ください。今後の治療方針についてはお気軽にご相談ください。
Q. 主治医の治療と併用できますか?
A. はい、併用は可能です。むしろ主治医の治療・服薬は必ず継続してください。薬の変更や中止については、必ず主治医の指示に従ってください。

三焦鍼法モニター応募はこちら

ご自身の症状緩和の可能性を広げつつ、認知症・精神面・コロナ後遺症の研究に貢献いただける取り組みです。
オンライン応募

ご来院後のご案内をスムーズにするため、原則として「オンライン応募」をお願いしております。
操作が不明な場合は、LINE公式、お電話またはメールでも受け付けております。
定員に達し次第、募集を終了いたします。

お問い合わせ・アクセス

アクセス

〒198-0036 東京都青梅市河辺町10-6-1 トミタワー601号室
最寄り駅:JR青梅線「河辺駅」北口より徒歩2分
※当ビルには駐輪場、駐車場がございませんので、近くにある所をご利用ください。

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